人類
フリーレン一行
フリーレン
・・・だって私、この人の事何も知らないし・・・たった10年一緒に旅しただけだし・・・
アウラ、お前の前にいるのは、千年以上生きた魔法使いだ
魔法は探し求めている時が一番楽しいんだよ
本作の主人公。魔王を討伐した勇者パーティーの魔法使い。長命なエルフ族の出身で、少女のような外見に反して1000年以上の歳月を生き続けている。人間とは時間の感覚が大きく異なるため、数か月から数年単位の作業をまったく苦にせず、ヒンメルらかつての仲間たちとの再会も50年の月日が経ってからのことだった。1000年以上前、故郷の集落を魔族に襲われ死にかけた際に、自身を救ってくれた大魔法使いフランメの弟子となる。生来の天才的資質に加えて、フランメから教わった戦闘や魔力制御の技術を1000年以上も研鑽し続けた結果、きわめて強大な魔力を得ている。さらに、その魔力をほぼ完全に隠匿する技術も習得しており、敵の魔族に自身の実力を過小評価させた隙を突く戦法を得意とする。魔族側からは、歴史上もっとも多くの同胞を葬り去った存在として「葬送のフリーレン」と呼び恐れられている。自身よりも魔力の低い魔法使いに計11回敗北した経験があるとも語っている。「服が透けて見える魔法」や「かき氷を作る魔法」など、およそ戦闘に役に立たない魔法を収集するのが趣味で、そうした魔導書を対価に仕事を引き受けたりもする。性格はドライで厳しい一面もあるが、普段はやさしく面倒見も悪くない。普段は表情に乏しく淡々としており、一般的な富や地位、名声には興味を示さないが、大好きな魔導書を手に入れるために無茶をしたり、食い意地が張っていたり、朝が弱く寝坊がちだったり、自身の貧相な体型を気にしていたり、実年齢で年寄り扱いされるのを嫌うなど、これらの際の感情表現は豊かである。長命なエルフゆえに、人間など短命な他種族の思考・思想には鈍感で、それらの人々とのコミュニケーションはやや不器用。これには、「人間の言葉で人間を欺き人間の言葉が通じない猛獣」という魔族の本質を理解している理由もある。道中で宝箱を発見するとその中身に異常なまでの興味を示し、判別魔法で99パーセントミミック(宝箱に化けた魔物)とみやぶってなお、残り1パーセントの可能性に賭けて宝箱を開け、上半身をミミックに噛まれてもがくという場面が何度も描かれている。
葬送のフリーレン – Wikipedia
フェルン
魔法使いでもなんでもいい、一人で生きていく術を身に付けることが私の恩返しなのです
あなたが私を知ろうとしてくれたことが、堪らなく嬉しいのです
これはシュタルク様が一生懸命選んで私にくれた物です、二度とそんなこと言わないで
フリーレンに師事している人間の女性魔法使い。南側諸国の戦災孤児であり、両親の死に絶望して飛び降り自殺を図ろうとしたところを勇者パーティーの僧侶ハイターに救われ、「一人で生きていける力」を得るために彼から魔法を教わっていた。9歳時にハイターを訪ねてきたフリーレンに弟子入りを志願し、4年間の修業を経て一人前の魔法使いに成長する。ハイターの死後の15歳時にフリーレンの旅に同行する。フリーレンを師として尊敬しつつも、時間感覚が人間とかけ離れている彼女が一か所に長期滞在することに辟易したり、魔法以外の生活水準が低過ぎる彼女を母親のように世話するなど、気苦労が絶えない。フリーレンと同様にあまり感情を出さない一方で結構な毒舌家であり、怒ると雰囲気で周囲を圧倒するので、フリーレンやシュタルクからは恐れられている。甘い食べ物が好きで、フリーレンと一緒に結構な量の菓子を食す場面も多い。また、ハイターの影響から飲酒に対しては肯定派である。初対面時のフリーレンが「卓越した魔力の操作技術」と驚くほどの魔法の素質をもち、修行後は史上最年少で三級魔法使い試験にトップの成績で合格している。その魔力の操作技術、魔族の力をもってしても探知されにくい魔力隠密のほか、フリーレンから「私よりも魔法を撃つのが早い」と評される速射技術、大量の攻撃魔法を一度に操る技術、魔族の魔力探知範囲外からの超長距離射撃の技術も有しており、戦闘能力も高い。戦闘で使用するのは一般攻撃魔法(魔族を殺す魔法)と防御魔法のみだが、その卓越した技術により格上の魔族に勝利を収めている。オイサーストで開催された試験に合格し、10代にして一級魔法使いになる。一級使いの特権として、ゼーリエから伝説級である「服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法」を授かる。
葬送のフリーレン – Wikipedia
シュタルク
この村の英雄シュタルクなんだ、俺が守らなきゃいけないんだよ
でも気に入って貰えたから、良かったよ
・・・だからさ、わかろうとするのが大事だと思うんだよ、フリーレンは頑張っていると思うぜ
勇者パーティーの戦士アイゼンの弟子で、師匠と同じく斧使い。極端に憶病かつ自己評価が低い性格であるが、実際は巨大な断崖に斧で亀裂を入れるほどの実力者。師匠とけんか別れをしたあと、紅鏡竜の脅威にさらされた村に3年ほど滞在していた。アイゼンの推薦でフリーレンの仲間に使命され、無自覚ながらも紅鏡竜を一撃で倒す能力を発揮し、彼女たちの旅に同行することとなる。中央諸国クレ地方にあった戦士の村出身で、幼少時は魔物とまともに戦えない失敗作だと父親から見下されていたが、兄のシュトルツからは認められ可愛がられていた。アイゼンから「とんでもない戦士になる」と言わしめるほどの素質の持ち主で、フェルンからは化け物かと疑われるほどの膂力と頑強さをもつ。男性に免疫がないフェルンからは無意識な恐れを抱かれ、自身も女性の扱いが苦手な一方で、互いに憎からぬ感情を抱いており、不機嫌になったフェルンに謝罪したり、デートのように連れ歩いたりするさまから、ザインからは「もう付き合っちゃえよ」などと漏らされている。男性の象徴に対する評価は芳しくなく、「服が透けて見える魔法」で自身の下半身を見たフェルンからは「ちっさ」と漏らされて傷つく場面がある。好物は自身の誕生日にアイゼンがふるまってくれるハンバーグ。
葬送のフリーレン – Wikipedia
ザイン
仲直りしたいんだろう?想いってのは言葉にしないと伝わらないんだぜ
年上のお姉さんだよ!!普通はパーティーに一人くらいはいるだろう!!色っぽい大人のお姉さんがさぁ!!
もう付き合っちゃえよ!!!
アルト森林近くの村に住んでいた僧侶。フリーレンを除いたパーティーでは最年長で、酒・タバコ・ギャンブル・年上のお姉さんといった俗なものを愛好する破戒僧であるが、シュタルクが蛇から媒介された脳が数時間で溶けて死ぬという不治の毒を一瞬で治療するほどの技能をもつ。底なし沼にはまり動けなくなっていたところをフリーレンに助けられる。少年時代から冒険者となることにあこがれていたが、10年前に親友の「戦士ゴリラ」が先に旅立ってからも、兄への配慮から村にとどまり、友の帰りを待ち続けていた。その真意を知った兄から叱責されて、フリーレンの仲間に加わる。旅中では大人の立場としてフェルンとシュタルクの仲を取り持つこともあり、もう互いに二人が付き合うべきではないかと悩んだりする。探す友が交易都市テューアに向かったことを知ると、彼を追いかけるため一行から離脱。のちにフリーレンがメトーデから僧侶枠として同行しようかと聞かれた際は、「このパーティーの僧侶の席は(ザインのために)空けておきたいから」と断っている。
葬送のフリーレン – Wikipedia
勇者パーティ
ヒンメル
僕はね、終わった後にくだらなかったって笑い飛ばせるような楽しい旅がしたいんだ
でも一番の理由は、君が未来で一人ぼっちにならないようにするためかな
ほんの少しでいい、誰かの人生を変えてあげればいい、きっとそれだけで十分なんだ
フリーレンたちとともに魔王を討伐した人間の勇者。旅の始めから10年をかけて目的を完遂し、その偉業や数々の功績から各地に銅像が建てられ、英雄として広く存在を知られている。人格者ではあるがナルシストな一面もあり、旅始めに謁見した王様にため口を利いて危うく処刑されそうになったり、銅像のモデルとなった際は細かく注文を出すなどしている[注釈 7]。これからのフリーレンの人生を「想像もできないほど、長いものになる」といい、後日の再会を約束するも、彼女が次に訪れたのは自身の晩年である50年後だった。「たった10年一緒に旅をしただけ」の彼の死がフリーレンに与えた影響は大きく、彼のことを知ろうとしなかったことで大きな後悔の念を抱かせることとなる。初対面時からフリーレンの強さを直感で見抜き、自身のパーティーに勧誘した。魔族の本質を知らなかったために、フリーレンの忠告を無視して人を食った魔族の少女を見逃したことがあるが、のちに彼女がまた人を殺めたと言う苦い経験している。勇者のみが抜ける「勇者の剣」がある里で剣を抜こうと挑戦して失敗したが、「偽物の勇者でもかまわない、魔王を倒せば偽物でも本物でも関係ない」と話して実際にそれを成し遂げ、フリーレンからも「あんな剣が無くてもヒンメルは本物の勇者」だと評され、剣が抜けなかったという一件は秘匿された。困った人を決して見捨てない性格で、その生涯をかけて人助けに奔走したようである。死後も作中での存在感は大きく、「ヒンメルならどうしたか」がフリーレンを始めとする元勇者パーティーメンバーの行動基準のひとつであり続けており、フリーレンの回想中にも、たびたびその勇者ぶりが振り返られる。かつてフリーレンに恋心を抱いていたと思わせるようなエピソードも多い。幼いころに森で道に迷ったときにフリーレンと出会っており、花畑の魔法を見せてもらったことがある。エルフであるがゆえにはるかに長命であるフリーレンの未来をおもんばかって銅像に細かく注文をしたり、故郷を魔族に奪われて孤独に生きてきた彼女を思いやったりと、何かと気にかけていた。女神の石碑に触れて過去に戻ったフリーレンと出会った際は、彼女が未来から来たという事実を素直に受け入れている。
葬送のフリーレン – Wikipedia
ハイター
フリーレン、あなたはやはり優しい子です
だったら天国で贅沢三昧していると思ったほうがいいじゃないですか
必死に生きてきた人の行き着く先が無であっていいはずがありません。
人間出身の僧侶。戦災孤児で、ヒンメルとは同郷の幼なじみ。魔王討伐後は聖都の司教となり、偉大な僧侶として人々の尊敬を集めた。穏やかで明るい性格だが、お酒が大好きな生臭坊主。大酒飲みであったにも関わらず、ヒンメルの死後も20年以上に渡り生き続けるなど人間としてはかなりの長寿を保った。ただし、晩年は体調を崩したこともあって酒を絶った様子である。最晩年、戦災孤児であるフェルンを引き取り、訪ねてきたフリーレンにちょっとした計略をしかけてフェルンを彼女の弟子として託すことで、自分の死後の悩みを解決した。かつては自身が孤児だったことから、孤児院の復興資金をみずから捻出したこともあった。その存在は、フェルンにとって「育ての親」として死後も大切なものとなっている。ザインからも、ハイターは自分と違って優しく頼りがいのある理想的な大人だったと評される。
葬送のフリーレン – Wikipedia
アイゼン
その百分の一がお前を変えたんだ
怖がることは悪いことではない、この恐怖が俺をここまで連れてきたんだ
戦士ってのは最後まで立っていた奴が勝つんだ
ドワーフ族出身の戦士。エルフほどではないが人間よりははるかに長命で、ヒンメルやハイターの死後も容姿の変化があまり見られない。非常に頑強な肉体をもち、過去に竜を昏倒させるほどの猛毒の矢を受けても平気でいたり、自由落下程度ならどんな高さから落ちても無傷な姿を見せた際はハイターを驚かせた。フリーレンとの再会時も超人ぶりを発揮する一方で、肉体は着実に細く老化しつつあり、ヒンメルの死後にフリーレンから再度同行を請われた際は「もう斧を振れる歳じゃない」と拒否する。家族を魔族に殺された過去や「死後に魂が行きつく先は無である」というドワーフ族独特の死生観の影響からか、かつてはヒンメルとともに歩んだちゃらけた旅の道行きを「くだらない」と切って捨てることも多かったが、魔王討伐後はハイターと文通をしたり、ヒンメルの葬儀で見せたフリーレンの姿に二人の関係を哀れんだりするなど仲間思いの一面を見せており、オレオール(魂の眠る地)でフリーレンとヒンメルが再会できることを願っている。ヒンメルの死後にシュタルクを弟子とし育て上げるも、とある理由でけんか別れしたとされている。その真相は、魔物との戦いが嫌で反抗してきたシュタルクの力の片鱗におののき、反射的に殴り飛ばしてしまったとのこと。
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一級魔法士試験受験者
ユーベル
お説教でもしに来たの?
布っていうのはさ、切れる物なんだよ。切れて当たり前の物だ。
三級魔法使いの女性。2年前の二級試験では、当時の担当試験官であったブルグを殺害し失格処分となっていた。オイサーストへ向かう道中でエルフのクラフトと知り合うが、人殺しの目をしていると見抜かれる。理屈に囚われない感覚派。幼いころは姉の裁縫姿を見て育ち、大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)を得意とし、彼女のイメージで切れると思ったものならなんでも切れる。饒舌だが常にクールで、人を殺すことを特に何とも思ってないようである。「共感」することによりその相手の得意な魔法を使えるようになる能力ももち、ヴィアベルとの戦いの際に見た者を拘束する魔法(ソルガニール)を取得する。一次試験ではフェルンやラントと同じパーティーで、興味を抱いたラントに付きまとうようになる。二次試験ではゼンゼの複製体の相手をし、相性の良さを生かして撃破する。三次試験でゼーリエから合格を言い渡され、一級魔法使いとなる。
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ラヴィーネ
・・・笑ってる顔が可愛いところ
でも一つわかったことがある。嘘ついてんな。テメェ。
三級魔法使いの女性。幼なじみで同じ魔法学校卒であるカンネとともに、一次試験時のフリーレンとパーティーを組む。湖をも凍結させるほどの氷魔法の使い手。二次試験では、ゼンゼの複製体に襲われ脱落する。口は悪いが、根は優しい。カンネとは普段から口げんかや取っ組み合いをするなど仲が悪いが、内心では互いを認め合っており、戦闘では息の合った連携を見せる。優秀な兄たちをもつ。
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カンネ
もっと言って。
フリーレン、なんだか先生みたい。
リーダーに向いているんじゃない?
三級魔法使いの女性。水を操る魔法(リームシュトローア)を得意とし、試験でフリーレンが結界を破った際、雨を利用してリヒターを撃破する。三次試験でゼーリエから不合格を言い渡される。ラヴィーネに対してたびたび余計な一言を発することがあり、その際は毎回彼女に折檻されている。
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ラント
・・・驚いた
最初からだよ。第一次試験が始まったときから。僕は他人を信じていないからね。
二級魔法使いの男性。一次試験ではフェルンやユーベルと同じパーティー。決して他人を信用せず、誰とも打ち解けようとしない。完璧な分身を作る魔法を得意とし、本体の自身は故郷の村から出ることなく分身体に替え玉受験させていた。三次試験でゼーリエから試験会場にいないことを見抜かれ、いい度胸だと合格を言い渡されて一級魔法使いとなる。
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デンケン
殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!
・・・師よ。これで相打ちだ。
老齢の二級魔法使いの男性。もとは軍所属の叩き上げであり、熾烈な権力争いを勝ち抜いた海千山千の老獪な宮廷魔法使いでもある。なお、20代半ばのころに妻のレクテューレに先立たれており、子どももいない。幼少時、黄金郷のマハトに師事して魔法を覚えた。またフリーレンに憧れて魔法使いを志し、魔法に対する考え方が彼女と似ている。フリーレン本人と面識はなかったが、一級魔法使いの一次試験でその正体を見抜き堂々と戦いを挑む。フリーレンにはまったく歯が立たなかったが、本来は一級魔法使いに遜色がない実力者である。常に冷静沈着で協調を重んじ、洞察や策謀に長ける一方、魔力が切れたら男らしく若者と殴り合うような熱く泥臭い一面をもつ。ラオフェンを孫のように可愛がったり、試験を脱落したリヒターを励ましに赴いたり、試験後も同じパーティーだった仲間との交流がある。三次試験でゼーリエから合格を言い渡され、一級魔法使いとなる。若いころはレルネンとともに宮廷務めをしたことがある。北部高原に故郷の村があるが、マハトの魔法により村は黄金郷に飲み込まれており、故郷に入るために黄金郷の大結界を管理する仕事をレルネンより引き継いだ。「特権」によりゼーリエより授かった呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を引っ提げ、かつての師であるマハトと戦うことになる。紆余曲折があり一旦は黄金にされるが、フリーレンの力により復活を果たし、圧倒的な格上であるマハトの猛攻に耐えつつ、隙をついて高圧縮ゾルトラークを放ち相打ちに持ち込む。そして、重傷を負いながらも力を振り絞り瀕死のマハトを仕留める。
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リヒター
俺がいつできないとまで言った?
逃げ場なんてないだろうが
二級魔法使いの男性。一次試験ではデンケンやラオフェンと同じパーティー。大地を操る魔法(バルグラント)を得意とし、遠方からでも視認できるほど巨大な大地の隆起を起こした。理性的な実力者であるが、一次試験でカンネの水を操る魔法に敗れる。二次試験ではゼンゼの複製体に襲われ、脱落する。オイサーストでは店を営み、粉々になったフェルンの杖を修理する。
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ラオフェン
ごめんね。爺さん不器用なんだ。
でもあいつ、爺さんが死なない程度には痛めつけるつもりだったよ。
三級魔法使いの女性。未熟ながら高速で移動する魔法(ジルヴェーア)を得意とし、一度はフリーレンから隕鉄鳥を奪うことに成功する。一次試験後、同じパーティーだったデンケンに孫娘のように可愛がられる。三次試験でゼーリエから不合格を言い渡される。
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ヴィアベル
俺をここまで連れてきたのは、勇者ヒンメルのくだらない冒険譚だ。
不要な殺しが必要な殺しに戻るだけだ。
二級魔法使いの男性。故郷を守り、魔王軍残党と戦ってきた北部魔法隊の隊長。すかしているようで面倒見が良く、的確な判断力をもちリーダーシップに優れる。実戦経験が豊富な武闘派で魔法を殺しの道具と考え、特権により強い魔法を得るために一級魔法使いになった。見た者を拘束する魔法(ソルガニール)を得意とし、一級魔法使いの一次試験ではこれを用いて隕鉄鳥を捕獲する。二次試験ではメトーデから現在の状況を知らされ、複製体退治に協力する。三次試験でゼーリエから合格を言い渡され、一級魔法使いとなる。少年時代はヒンメルに憧れていた。故郷で好きだった女の子に対する”下心”が魔族と戦う理由とのこと。非常に若作りな外見をしているが、実年齢は30代半ばである。試験の合間の魔獣討伐で前衛に借り出したシュタルクの実力を高く評価し、のちに北部魔法隊に誘うが断られる。
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エーレ
・・・こんな力業、馬鹿じゃないの・・・!?品性の欠片もない・・・!!
ちょっと。物みたいに運ぶつもり?おんぶして。
二級魔法使いの女性。一次試験でヴィアベルやシャルフと同じパーティーになる。石を弾丸に変える魔法(ドラガーテ)を使う。魔法学校を首席で卒業した才女であるが、一次試験ではフェルンの圧倒的物量の攻撃魔法の前に完敗する。三次試験でゼーリエから不合格を言い渡される。
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シャルフ
勝負ありだな。
ヴィアベル、おんぶして・・・
三級魔法使いの男性。一次試験でヴィアベルやエーレと同じパーティーになる。花弁を鋼鉄に変える魔法(ジュベラート)を駆使してラントと対峙するが、彼の分身魔法を見抜けず敗北する。三次試験でゼーリエから不合格を言い渡される。
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エーデル
儂等では絶対に勝てぬな。
やはり儂等が理解できていない事情があるな。
二級魔法使いの女性。一人称は「儂」。一次試験でドゥンストやブライと同じパーティーになる。戦闘能力は皆無だが、非常に優れた精神操作魔法のスペシャリスト。二次試験でゼンゼの複製体に襲われた際、水鏡の悪魔が創り出す複製体に”心”がないことを突きとめるも、自身は負傷のため脱落する。のちにレルネンの依頼を受けて黄金郷の内部調査に協力をし、マハトに触れて彼の100年分もの記憶を読み取ることに成功するという、大手柄を立てる。そして握手を通じて自身の記憶を相手に伝える能力により、黄金郷に関する情報(記憶)をデンケンに受け渡す。
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ドゥンスト
立派な髭をたくわえた男性魔法使い。一次試験でエーデルやブライと同じパーティーになる。二次試験でゼンゼの複製体に襲われるが何とか逃れてフリーレン達と合流し、複製体に”心”がないことを伝える。三次試験でゼーリエから不合格を言い渡される。
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ブライ
スキンヘッドの男性魔法使い。一次試験でエーデルやドゥンストと同じパーティーになる。二次試験でゼンゼの複製体を足止めしドゥンストを逃したが、自身は試験から脱落する。
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メトーデ
・・・ええと、小っちゃくて可愛いなと思いました。
・・・あのフリーレンさん、少しだけだけぎゅーってしてもいいですか?
一次試験でレンゲやトーンと同じパーティーになった女性の魔法使い。二次試験ではデンケンたちと共闘する。拘束魔法や精神操作魔法を使用できるが、フリーレンには通じなかった。魔力探知が得意で、魔法使いとしては珍しく回復魔法も使える。三次試験でゼーリエから合格を言い渡され、一級魔法使いとなる。のちにゲナウとともにゼーリエに北部高原の魔族討伐を命じられる。戦闘慣れし多才で聡明だが「小っちゃい子」が好きで、フリーレンやゼーリエのことを気に入っている。
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レンゲ
幼い外見の女性魔法使い。一次試験でメトーデやトーンと同じパーティーだった。二次試験ではデンケンたちに同行するが、ダンジョンの罠にかかり脱落する。オフは読書をしてることが多い模様。
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トーン
男性の魔法使い。一次試験でメトーデやレンゲと同じパーティーだった。二次試験ではデンケンの呼びかけに反発して単身でダンジョンに潜るも、複製体に襲われてあっけなく脱落する。
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大陸魔法協会
ゼーリエ
大魔法使いゼーリエ、魔族がその恐怖を忘れ去る程大昔に存在した、神話の時代の大魔法使いだよ
フリーレン、何故か私は弟子をとって後悔したことは一度も無いんだ、たとえ歴史にその名を残せずとも
お前を殺す者がいるとすれば、それは魔王か、人間の魔法使いだ
太古より生き続けるエルフの女性。神話の時代の大魔法使いであり、フランメの師匠でもある。約1000年前、フランメが連れてきたフリーレンと顔合わせをした。人類の歴史上のほぼすべての魔法を習得した生ける魔導書と言われ、全知全能の女神様にもっとも近い魔法使いと評される。半世紀ほど前に突如として歴史の表舞台に現れ、大陸魔法協会の創始者となる。魔王軍との長い戦火時代の洗練された魔法使いを追い求め、一級魔法使いの座に就いた者には「一つだけ望んだ魔法を与える」と言う「特権」を約束している。魔法使いに対して、強さ、戦闘力の高さを求める傾向が強く、才ある者や野心ある者を好む。その一方で、生活魔法や平和な魔法については、習得してはいるもののあまり好きではない模様。また、弟子たちの性格や好きな魔法は皆鮮明に覚えているなど深い愛情はあるものの、素直に気持ちを伝えられない不器用な一面もある。人類の魔法の開祖に上り詰めた弟子フランメが亡くなった際にフリーレンにエルフと人間の時間感覚の違いを説き、「千年で人間の時代がやってくる」と予言した。魔力を制限した状態でさえ見た者を恐れさせるほどの絶大な魔力を放っている。かつて黄金郷のマハトを軽くあしらって子供扱いしたり、フリーレンを「歳のわりには技術の甘い魔法使い」と評し、さらにフランメを「失敗作」と切り捨てるなど、作中でも頭抜けた実力者であることを示唆する描写は多い。フリーレンたちが受験した一級魔法使いの三次試験では急きょ試験官を務め、直感により受験者に合否を下す。
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ゲナウ
もう食えないんだな。
ありえないことだ。天地がひっくり返っても。
魔法都市オイサーストの一級魔法使いの男性で、第一次試験の試験官を務める。一級魔法使いの価値を重んじて受験者に過酷な試験を課し、多くの死傷者が出ても悪びれる様子はまったくない。常より不敵で冷徹な言動が目立つ。ゼーリエから北部高原の魔族討伐を命じられメトーデと行動をともにし、故郷が魔族に滅ぼされたさまを目の当たりにした。攻防とも強力な黒金の翼を操る魔法(ディガドナハト)を使い、魔法使いながら接近戦を得意とする。シュタルクとの共闘により神技のレヴォルテと対峙、重傷を負いながらも死闘を制す。傷はメトーデの回復魔法によって治癒する。
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ゼンゼ
それに仲間の背中を守るだけで合格できるんだ、実に優しい平和な試験だ
髪の手入れ?地獄だよ。
一級魔法使いの女性で、ゼーリエの側近のひとり。足元までに伸びる長い髪が特徴(手入れは地獄らしく、考えたくもないそう)。一級魔法使いの第二次試験の試験官を務める。受験者同士の争いや無碍に死傷者が出ることを好まない自称・平和主義者であるが、受験者全員での一体的な協力・共闘を合格の重要な鍵とするような内容の試験を実施するため、過去に担当した4回の試験では一人の合格者も出していなかった。それゆえに今回担当した試験では、突出した実力者であるフリーレンが受験したために課題を突破され、逆に多過ぎる数の合格者を出したことでゼーリエの介入を招く。少女のような可憐な見た目と裏腹に物言いは厳しくぶっきらぼうで愛想に乏しく、何事にも動じず常に落ち着いている。魔力により自身の長い髪の毛を強化・変幻自在に操作し、攻防一体の高い戦闘力を誇るが、髪の毛を容易に断裁できるユーベルとの相性は最悪である。帝国で開催される建国祭の舞踏会にゼーリエが招待された際は、彼女の暗殺計画を防ぐためファルシュと共に護衛として同行する。なお、リネアールとは会うたびに殴り合うほど仲が悪く、また帝国の魔導特務隊には顔を覚えられるほど恨みを買っている。
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レルネン
偶然です。偶然僅かな揺らぎが見えた。それだけです。
私はあの方を未来で一人孤独にさせたくないのです。
老齢の一級魔法使いでゼーリエの側近。従来は第三次試験の担当を任されている。大魔法使いゼーリエの弟子であり、半世紀前に第1号の一級魔法使いになった。また、二次試験で活躍した脱出用ゴーレムの開発者でもある。ゼーリエに「臆病な坊や」と揶揄される一方、その強さは高く評価されている。また、魔法使い試験の受付会場にて一目見ただけでフリーレンの魔力制限を見抜くなど、能力の高さは一級魔法使いの中でも群を抜いている。「その高い実力に見合った実績をひとつも残さずに死んでいくのだろう」と嘆くゼーリエへの思いから、たとえ悪名でも歴史に名を残すためにフリーレンを襲撃し、彼女の防御魔法を破壊し手傷を負わせるほどの力を見せるが、フリーレンからは「時間の無駄」と手合わせを拒否される。若いころは宮廷務めで、同期の仕事仲間だったデンケンと友情を深めた。世渡り下手で宮廷を追われることになるが、最後まで庇ってくれたデンケンにずっと恩義を感じている。そんなデンケンを助けるために、エーデルとともに黄金郷の調査をした。黄金郷内ではマハトに襲撃されるが巧みに応戦し、隙を突きエーデルにマハトの記憶を読み取らせたのち、ゴーレムを用いて撤退する。
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ファルシュ
熟練の老魔法士みたいな魔力の人がいるな・・
(毎回会う度に殴り合いの喧嘩すんの止めてくんないかな・・・)
一級魔法使いの男性で、第三次試験の案内役を務めた。試験会場でフリーレンを見たが、その魔力制限を見抜くことは出来なかった。ゼンゼのような近接戦闘・対戦士に特化した魔法を扱う。帝国でのゼーリエ暗殺計画防止の大規模任務の際はゼンゼと共に護衛として同行する。
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ブルグ
過去に二級魔法使いの試験官を担当した一級魔法使いの男性。守りに特化したあらゆる攻撃魔法を通さないとされる「不動の外套」を身にまとうが、ユーベルの魔法で外套もろとも切断されて死亡する。
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リネアール
一級魔法使いの女性。15年以上も帝国領で諜報活動任務に就いており、現在は内情を知ることができる身分にいる人物。建国祭の舞踏会に招待されたゼーリエの暗殺が秘密裏に計画されていることに気付き、それを報告した。ユーベルは北部支部で彼女を見かけたことがあり、その際の印象は中庭で一日中蝶を見ていた変人とのこと。ゼンゼと仲が悪い模様。
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魔導特務隊
フラーゼ
魔導特務隊の隊長。50年前、ヴァイゼの視察に訪れた際、黄金卿のマハトをして、ヴァイゼを滅ぼせる力があると評されるほどの実力。また、政にも長けている様子で、グリュックの人物評は「面倒でやりにくい悪党」「狡猾な女狐」。
カノーネ
・・・色々と、詰めが甘いな。
帝国軍の特殊部隊である魔導特務隊の副隊長。腰まであるポニーテールの女性。帝国の重臣が主催するパーティー会場をノイと共に巡回していたところ、潜入していたラントとユーベルを発見する。二人が手練れの魔法使いであることをノイから告げられるが、貴族の子弟と見るや保身を考え当初は見逃そうとする。しかしラントが用意した細工の矛盾に気付き、二人を賊として追うようノイに指示する。
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